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木曜日, 7月 11, 2013

千葉市街串焼きや『福耳』での乱闘事件に関する情報

 彼が赤の他人を殴ったのは6年前のことらしい。

 場所は千葉市街の富士見町にある、福耳という店だ。彼が千葉の仕事を離れる時で送別会を何度もやってもらった訳なのだがその送別会の何回目かのことだ。

 その店は1階はカウンター、2階はテーブル、3階は座敷の飲み屋で僕は結構気に入っている。彼の送別会はその店の3階で行われていた。その店のトイレは2階にしかなくて彼は宴会の途中で2階のトイレに行った。

 以下は彼の弁なのでどこまで信じていいかはわからない。が恐らく事実だろう。

 彼がトイレに入ると外からバンバンバンバン叩く音がした。入ったばっかりだというのに。その上、若い男の声で「お~い、何やってんだよ、早く出ろよ。」、「いつまで入ってんだよ、お前は。」と極めて失礼な罵声が与えられたらしい。彼は2秒で判断し、小用がすんだらそのトイレの外にいる男を殴って殺そうと決めたらしい。

 恐らく30秒ぐらい後の話だと思うが、外の男の罵声は続いていたが、彼はトイレのドアをバーンと空けて目の前にいる男のボディにパンチを入れたらしい。その若い男は倒れてこう言ったらしい。「な、何するんですか、いきなり。やめてください。」

 彼は「何が、何するんですかだ。ちょっと来い。」と言って倒れた男の胸倉をつかんで2階のテーブル席の通路に引きずり出したらしい。

 「立てや、おまえ。」と彼は左手を自分の左目から15センチぐらい先に、右手を右頬につけて左足を前にファイティング・ポジションを取ったらしい。若い男は明らかに怯えていて通路に倒れていたということだ。2階のテーブル席は客で満席で全員言葉を失ったらしい。

 その瞬間に、その若い男と一緒に飲んでいた3人ぐらいの男が何やら言っているのが聞こえたらしい。「いや違うんですよ。あいつがドンドン叩いていたのは連れが入っているトイレで。」

 彼はその一言で自分の勘違いに気がついたらしいが、ファイティング・ポーズをくずさずにその若い男を睨みつけていたらしい。

 その時に福耳の店長、これがとてもできた人で彼とその倒れている若い男の間に入って土下座した。「お客様、私に免じて許してあげてください。この通りです。」と卒なく床に頭をこすり付けている。

 彼はようやく拳を下ろし「わかった。これまでにしておく。」といい、その若い男と一緒に飲んでいた男たちのテーブルに行ってこう言ったらしい。「俺は3階で飲んでいる。何か文句があれば3階に来てくれ。」

 3階の送別会の席に戻り、会社の同僚のIにこのように漏らしていた。
「I、おれ、下で人を殴っちまった。」
「そうですか、やっちゃいましたか。」
「でも右手の小指の付け根のところがかすかにすりむけているから、いい打ち方のパンチだったんだと思う」(訳注:えっ、そこ?)

 その後、何故か下の被害者のグループは来なかった。彼がもう一度トイレに行ったらそのテーブルには誰もおらずあの後に帰っていたらしい。


・・・・・・・・・・・

さて彼の勘違いだが、、、、

 その2階のトイレは2つ並んでいて、彼が入っていたトイレとは別のトイレにその若い男との友達が泥酔して入っていたらしく、若い男は別のトイレのその泥酔している奴に罵声をかけていた。それを自分に対してだと思って彼は暴挙に出たわけだ。

 前述のように彼はそれを途中で気づいたらしいのだが、上げた拳を下げることができなかった、とのことだ。

 警察沙汰にもならず被害者も復讐にも来ずにすごすごと引き上げた訳なのでハッピー・エンドと言わざるを得ないが、僕はいつか彼にそれなりの因果応報があるものだと思っている。

 

水曜日, 5月 29, 2013

車のトランク内監禁未遂事件を振り返る


 今日、会社の後輩であるLからメールがあり、山梨県で起きた下の事件が「私らが経験した状況と酷似しています」という。メールのccにTがあり私らというのはTとLのことのようだ。

「車のトランクに人が」→へリ出動で捜査、実は…

http://www.asahi.com/national/update/0528/TKY201305280479.html

という事件だ。

 そこでTとLが経験した「酷似した状況」に関して述べておきたい。

Tの状況
 この件はもう10年一昔程前のことだ。お客様担当のチーム5人で銀座あたり(恐らく)で珍しく飲んでいた。そのお客様は千葉県にありチームで飲むのはもっぱら千葉なのである。その後、新橋あたり(恐らく)にラーメン食べに行こう、という話になりタクシーを捕まえることになった。
 ところが1台しか近くに停まっていない。
僕「何とかなるだろう、行くぞ。」
チームの他の4人「???」
(とりあえずタクシーを拾い、ドアがあく)
僕「すみません、トランク開けてください。」
運転手「はい。」
(チームの4人一瞬顔を見回す、が、すかさずTが理解して)
T「はい、わかりました。僕ですね。」注:Tはこの中で一番年下だった
(とT、トランクに入る)
(他の4人座席に乗り込む)
僕「すみません、新橋まで〜」
運転手「は、はい。」
 新橋までの間、トランクより声がする。「うわあ!」、「く、暗いです。」など。
 車中組は「おお、もうすぐだ。」とか「いいから騒ぐな。」等と愛情あふれる声をかける。新橋のラーメン屋到着。
運転手「いや〜、長年やってますけど、こんなのは初めてですね。」
その後ラーメン食べて店を出る。

追記:
この日はTは2回トランクで移動していたことが判明した。上の状況の前に茅場町から銀座に移動している。茅場町からあえてトランクで移動した経緯はちょっと覚えていない。トランクから声をあげたのはこの1回目とのこと。2回目の銀座から新橋への移動の時は慣れてしまって熟睡していた。
Lの状況
 この件はTの状況からもう少し経った頃だと思う。Lがこの事件のことを聞いて、どうしても僕もトランクで移動したいという。そこで何かの際に千葉で会社の仲間の車で移動する時にちょうど人も乗りきれなかったのでLをトランクに乗せて数キロ程移動することにした。
車中組は「おお、もうすぐだ。」とか「いいから騒ぐな。」等と愛情あふれる声をかける。目的地到着。

追記:
Lが言うにはトランクに乗りたいと言った覚えはない、とのこと。だが確かに顔にそう書いてあったように思う。

TとLの会話
 その後TとLは次のような会話で盛り上がっていた。
 「真っ暗なんですよね。」「そうそう真っ暗。」
 「で、ブレーキ踏むと明るくなるんですよ。」
 「車の中の声は以外とよく聞こえるんだよね。」
 「急に曲がったりしますからあせりますよね。」等等等

 ここで冒頭の山梨県の人騒がせな事件とTとLの経験の違いについて述べておきたい。
1.我々のケースはトランクに乗る人があまりにも楽しそうにしていた。
 山梨の事件は恐らく「え〜、俺?」みたいな嫌そうな顔をしており目撃者に誤解を与えたと思われる。
2.我々のケースは実施団体の罪の意識が無くまったく悪びれる様子がなかった。
 山梨の事件は恐らく「まずいかな?」みたいなこそこそ感があり目撃者に誤解を与えたと思われる。

 さてこの件の首謀者は僕だということになっているが、僕がやったことは「トランク開けてください。」と運転手に声をかけただけと言い張ることができる。また2人の会話で分かるように貴重な共通経験を通じて社内の良好なコミュニケーションに寄与していることも明白だと思う。

追記:
2人の率直な感想は、こんな経験ができて良かった! ということが後日確認できた。

 最後にこの行為は道路交通法(設備外乗車)に触れるということだが、警察署がこのブログを読んだとしても前例に従い、実際に確認ができていないこともあり注意にとどめるべきであろう。まったく警察というのは人騒がせでけしからぬと思う。

土曜日, 11月 15, 2008

21才学生 女子大で下半身露出事件の真相

ふとしたことである事件を思い出した。これに関しての誤解を解くべき時が来たように思う。

大学生活最後の秋の頃であった。学園祭の季節でこの時期は音楽に明け暮れていた訳なのだが、その日の午後は何故か今出川通りにある某D女子大の学園祭に遊びに来ていた。一人で来ていたという訳では無かったと思うがその事件のあった時一人でキャンパスを散策していたように思う。

ある校舎の中で出店を見ていたその時、急激に便意(大)を催しトイレを探した(この間からこのネタが多くて恐縮だが)。
さてそのトイレであるが女子大の校舎なので基本的に女子トイレが圧倒的に多い。もちろん教諭もいるので無いはずは無いのだが。それで学園祭の時期はどうしているかというと女子トイレを男子も共有として開放してあったのだ。女子トイレの入り口に「学園祭期間なので男子も使用可能です」との貼り紙。

僕はその階にあった女子トイレに入った。もちろん合法である。そのトイレがどういう構造だったかを思い出してみる。まず集合型ではなく個室型でドアを入った手前側が洗面所でゆったりした広さで奥の方に洋式の便器がある。女子大のトイレなので壁紙なんかもカラフルだし床には簡単なマットがひいてあったように思う。まあ僕が行っていた共学の大学には無いような造りであった。

僕はこういう場合の常として急いでいたので

まずドアを開け、

鍵をして、

それからズボンを下ろし、

奥の便器に座った。

そして用事を済ませたその時のことである。ドアを開けようとする音がするのだ。外からも使用中のサインになっていると思うのだがドアのノブをガチャガチャと開けようと回している。

まあ、いいか。鍵もかけている訳だし。僕は「使ってますよ!」というのも何となく気恥ずかしく(つまり外の人が女性である確率が高いし)そのまま便座に座っていた。

信じがたいことにドアが開いた! 女子学生が入ってきた。

目があった。。。。。

僕「。。。」
女子学生「。。。」

誤算であった。あろうことか、鍵はどうも半掛りになっていてノブを回しているうちに開いてしまったのだ。

僕「あの、すみません。鍵掛かっていなかったようですね。」(座ったまま)
女子学生「し、失礼しました!!!」

バタン(ドアを閉める音)!

駆け足の音 

僕はバツも悪いし、恥かしいし、その女子学生に万一会うのも困るので命からがらそのD女子大学園祭から逃げ出して来たという訳だ。

その女子大生に下半身を露出してトイレを占拠している男子学生と見做されて学園祭実行委員や大学当局に通告されなかったのは、用をすませて座ったまま言い訳をしている僕の物腰が極めて爽やかだったからであることは間違いない。

いや、やはり顔に「かなりのうっかりもの」と書いてあったと考えるのが正しいのか???

日曜日, 11月 09, 2008

27才住民 万引き未遂事件の真相

ふとしたことである事件を思い出した。これに関しての誤解を解くべき時が来たように思う。


ある夏の夕方だった。その日は急に料理をしようと思い立ちその日の晩御飯を作ることにした。そこで駅の近くにあるスーパーマーケットに向かった。料理といっても何にも出来る訳ではないのだがスパゲティを作ることにしてスーパーで材料を探した。


僕は一つのことにかなり没頭する性質なのだが、買い物中は何をどうやって作ろうかと頭がいっぱいだったようなのだ。僕は買った材料を抱えて家に向かった。


僕はまず、 スーパーを出て


道を渡って歩道を歩く。


そして公園の前を通過。


さらに道沿いのマンションの入り口まで何人かの近くの住民とすれ違う。


次にマンションの入り口の鍵をあけ、自動ドアを通過。


エレベータに乗る。


降りて自分の部屋まで廊下を歩く。


自分の部屋の前に着き鍵を取り出そうと右のポケットに手を入れる。


無いので、さて左のポケットかと左手で持っていた、さっきスーパーで買ったものを右手に持ち替える。


すると、僕が右の手に持っているものは、、、


「うわー!!!!」



僕は思わず叫びそうになった。僕が右手にしているものは何とスーパーのカゴでそこには食材がそのまま入っていたのである。僕はまだスーパーの中にいるのか!? 帰り道に見た風景はすべて幻想だったのか?


いやそうではない。 あろうことか、僕はスーパーからそのままカゴを持って出てきてしまい、スーパーを出ても気付かず、道を歩いても気付かず、人とすれ違っても気付かず、マンションに入っても気付かず、エレベータに乗っても気付かず、自分の部屋の前でカゴを左手から右手に持ち替えるまで気付かなかったのだ。


幸いなことにカゴの中にはレシートが入っていたので支払いは済ませたようだ。没頭していたのでその位記憶が曖昧なのだ。カゴは記念にしばらく家の台所に置いておいたがしばらくしてそのスーパーに返しに行った。


帰り道にすれ違った近隣の人に万引きと誤解されて通報されたり、頭のおかしな人と(これは誤解ではないのだが)通報されなくて本当に良かった。それは僕の日頃の品行が良かったという理由であることは間違いない。 もっとも、まったく悪気の無い顔をして歩いていたはずなので見た人もかなりのうっかりものと思ったのかも知れないのだが。。。

水曜日, 10月 29, 2008

28才会社員 女子トイレ不法占拠事件の真相

ふとしたことである事件を思い出した。これに関しての誤解を解くべき時が来たように思う。


会社に入って何年目かの頃であった。当時は北関東のあるお客様の仕事をしていて上越新幹線で移動することが多かった。上越・東北新幹線が東京駅までつながっておらずに東北の玄関、上野駅から出ていた頃だ。


その日は仕事が終わり帰途につくところで新幹線から上野駅のプラットフォームに下りて在来線に乗り換えようと階段をおりようとしたところ。。。


突然激しい便意を催したのだ。これはまずい。階段を下りてトイレを探す。キョロキョロ。


あった! 遠くの方にトイレの標識が見える。小走りで向かう。そしてトイレに。大の方のブースに入る。助かった! これで便意の方は解決した訳なのだが?



先程からトイレに人が入ってくる足音が聞こえるのだが、どうも様子がおかしい。入ってくる人は皆、大の方に。しかも入ってすぐに水を流す。洗面所で手を洗っている時間が妙に長い。


そのうち連れで入ってきた二人が会話を始めた。

「○△○△」
「○△○△」


僕(ブースにて)「。。。。。。。。。。。。」


何と女性の友達どうしが男子トイレの中で話しているではないか!


いやそうではない。 あろうことか、僕は急いだあまり女子トイレに入り、入っても気付かず、大のブースに入って用事を足し、他の女性が入ってきてもさらに気付かず、この会話を聞くまで気付かなかったのだ。


これは困ったことになった。駆け込んだ時にはたまたま洗面所に誰もいなかったということか。しかし男性用トイレ(小)が無いことにもまったく気付かないとは。。。。


これは待つしかない。誰もいなくなるのを待つしかない。入った時も誰もいなかったのだ。すぐにチャンスは訪れるはずだ。


待った。随分待った。長いこと待った。どうも入った時のタイミングはかなりレアだったらしい。乗降客の多い上野の女子トイレは人が絶えることはなかった。


このままだと終電が終わるまで待つしかない。待ったとしても、それで出て駅員に見つかったら? そうすると、これは女子トイレに数時間居座り続けた変態ということになるではないか!


僕はとうとう諦めた。出ることにしたのだ。


「あー、すみません。間違えたんです。いや、ホントなんです。すみません・・・・・・」何だかんだ謝りながら走って出た。トイレから駅の通路に出た瞬間、女子トイレから爆笑が聞こえた。


その後は幸いなことに特に事件にもならずにすんだ。本当に間違えたということを疑われずに女子トイレ侵入そた変態として訴えられなかったのは僕の謝り方が誠意に満ちていたものであったという理由であることは間違いない。 いや、顔に「うっかりもの」とでも書いてあったのか???

(タイトルの年齢は正確ではないが上越新幹線の東京駅開通1991年より推測)

土曜日, 9月 08, 2007

新入営業社員殺害未遂事件の真相


 先々週の富士山登山の直後に始めてハンドマッサージをしてもらいその時はとても気持ちが良かったのだが、何故か右親指の腱鞘炎が再発してしまった。もうすぐライブもあるし仕事でPCのキーボードを叩くのにも支障があるので心配である。まあそれは何とかなるとして。さて、この腱鞘炎の原因なのだがピアノの練習のし過ぎ、、、とかいうとかっこいいのだがそうではないのだ。

 この件は僕が会社関係の飲み会で起こした事件の中で最もやばいものの一つで実はあまり書きたくなかったのだが、この際書かざるを得まい。この腱鞘炎はM平という当時の営業新入社員のたたりと思われるからだ。それは2003年夏のこと。

 この件は「僕が酒に酔ってある新入社員であったM平がその時に言ったことに激怒しビール瓶で頭をかち割って殺そうとしたところ、酔っていた為にビール瓶が途中ですっぽ抜けて宙を飛んだために殺人にはいたらずM平は一命をとりとめた、これが原因でM平が退社した」、という極めて恐ろしい話が通説になっている。この事件の現場に居合わせた会社の後輩のKには、「あれを見てkohsさんにまともなこと言っても通じないということがよくわかりましたよ」等と言われる。まあ面白い話なのだが(面白くないか)、さすがにその話が出るたびに「いやいや、そんなことはないんだよ。本当に殺そうと思った訳じゃないんだよ。(当然なのだが)」と返したりしている。だが真相は本当にそんな積もりはまったくなく通説のようなことはなかったということを皆さんに(大概の方は関係ないが)知ってもらうために書いておきたい。

 その頃はSEマネージャになっており千葉の仕事が中心であった(センターとまことやの日々http://zacky-kohs.blogspot.com/2007/03/blog-post_16.html参照)。何かにつけよく飲んでいたことは前のトピックスで書いたが(参照)、その日は何かまとまった宴会で一緒に仕事をしているSEやカウンターパートの営業含めて20人以上で飲んでいた。何かの打ち上げか暑気払いかそのような宴会だったと思う。店は千葉市富士見町というところにある五味鳥という店の2会で、この店の2階は一部屋しかない障子のある部屋で貸切状態であった。貸切で我々が飲み会をすると何かと事件が起こる可能性が高く過去にもこの店では一波乱があったようだ。

 M平について触れておこう。その年の営業の新入社員なので若い社員でもあり、あまり悪く書きたくないのだが自惚れやで礼儀に欠け接する人の第一印象はあまり好きになれないという印象を与える新人であった。一応断っておくがこういう人に対しても僕は長い目でみる方であり、良いか悪いかわからないがすぐに口うるさく注意することなく少しずつ変えていこうとするタイプの積もりなのである。M平の言動は何かと話題になり営業部でも要教育新人として先輩・上司から指導を受けていた。さてそのM平と居酒屋「五味鳥」で起こした事件が「新入営業社員殺害未遂事件」なのだが、どういうことかというと...



 ・・・・・・・・・


 実はあまり憶えていないのである。理由はかなり酔っていたからだ(あまり珍しいことではないが)。その日も一気あり(いまだに我々はこの文化、ちなみに流行語大賞「いっき」は入社した1985年)、スピーチありで散々飲んでいた。店は座敷であり、大勢で飲んでいる喧騒の中でM平は何人か離れた席にいた。その時どういう話をしていてこの事件になったかはさすがに気になったのでその時その場にいた人に聞いてみたのだが皆泥酔しているためあまり覚えていない。ただ、何となくはこんな話らしい。

 M平と他の何人かと何か仕事の青臭い話で議論をしていた。ところで僕は酒の席で真面目に仕事の議論をするのが実はあまり好きではない。感情・感覚の話は酒の席でも意味があるのだが、理論的な話は何の進展もないからである。そこで「そういう考え方もあるね」とか「まあ細かいことはいいんじゃないか」などと流すことにしている(仕事の時はもちろんちょっと違うが)。その時は何かM平が青臭い議論をふっかけていて先輩にそれは違うんじゃないの、的な話をしていたらしい。僕はあまり愉快ではなかったのだがM平を責める訳でもなく「まあそういう考え方もあるかもしれないけど」などと流していたらしい(何度も言うが憶えておらずその時近くにいたKの後日談。Kも細かくは憶えていないのだが)。

 憶えているのは次のシーンからである。

 M平が「kohsさん、YesかNoかはっきりしてください」と言う。
 僕はその一言でキレてしまう。 「M平、ちょっとこっち来い!」
 M平はやむなく移動して僕の横へ。
 僕は座ったまま右手でM平の胸ぐらを掴んで畳の上に押し倒す。座敷のテーブルの角がM平の頭の斜め上にある。
 そのまま右手で近くにあったビール瓶の口の部分を持って振り上げる。

 (ここが大事なのだが当然ビール瓶でM平を殴ろうと思った訳ではなくテーブルの角のところまで振り下ろして寸止めをしようというパフォーマンスだったのだ。いやいずれ普通の社会人の常軌は逸しているのだが。)

 ところが酔っているためにビール瓶は空中で手を離れる。
 ビール瓶はそのまま1列テーブルの先を越して座敷の窓にある障子まで飛んでいく。
 多少ビールが残っていたらしく障子にビールの跡を残し瓶はテーブルの向こうに落下。
 僕の手はM平の顔の真上で止まる。
 その後、何秒かM平はおびえた顔をして僕とテーブルの間で横たわっている。
 僕は「まあ、いいよ」(何がまあいいんだか)と言ってM平は席に戻る。

 これが新入営業社員殺害未遂事件の真相なのである。つまり当然殴る積もりはなく、ビール瓶が途中ですっぽ抜けなくてもM平が殺されることは無かったのである。

 その後、M平は先輩に諭されて「お前は今日は帰った方がいい」ということになり、「失礼します」と言って帰っていった。その後はその話題にはあまり触れることなく、その「五味鳥」での宴会を終わり2次会、3次会といつものヘビーな飲み会が続く。

 さて翌日だが、朝起きてこの事件を思い出し、M平もさぞ怖い思いをしただろう、と彼のオフィスに顔を出す。
 「おお、昨日は悪かったなあ。殺す気はなかったから悪う思わないでくれ。」などと会話していると、営業部ではちょっとした話題になっていて近くにいた営業部長が心配そうに近づいてきて「激しい飲み会だったらしいね。大丈夫なのか。」などと声をかける。

 それから何ヶ月かしてM平が会社を辞めるという話を聞いた。理由は彼は大学院出で父親も教授か何かなのだが、やはり学問の道に進みたいので卒業した大阪の大学に戻るというものだった。これが「会社の先輩(僕)に飲み会で殺されかけたので退社」という話になったものである。

 いや、元々企業で社会生活を営むには少し厳しかったのを本人も気付いたのだろう。「殺害未遂事件」が何らかの要因になったとは思っていないのだが、もしそうだとしても本人にとっては良かったに違いない。

 冒頭の腱鞘炎に関してだがビール瓶をにぎってテーブルの角に持っていく間に筋を違えたらしく、しばらく痛かった。この何週間はキーボードも叩けず、ピアノも弾けず。

 さて、これが「新入営業社員殺害未遂事件」の真相なのであるが読んでいただいた皆様はどのように感じられただろうか?

未遂事件の顛末に関して
 A.事の顛末は納得性があり自分でもそうするだろう。
 B.殺すつもりはなかったとしてもあり得ない行動でありM平が殺傷された可能性はあったのではないか?
 C.絶対に殺すつもりだったのを美化して書いているに違いない。

M平退社に関して
 A.M平が会社を辞めたのは彼自身の問題として当然の帰結である。
 B.M平退社とこの事件は何らかの因果関係があると思われる。
 C.M平は明らかにこんな恐ろしい会社にはいられないと思い退社している。

月曜日, 7月 02, 2007

日本橋酒気帯びひき逃げ未遂事件を振り返る


 上の事件が何年前のことだったかというと下の子供が幼稚園だったような気がするし、当時乗っていた車から考えても8-9年前と思う。

 その日は下の子供を車の後ろに乗せて何かの用事で都内を走っていた。自分の会社の近くを通りがかったのでせっかくだから子供に会社を見せようと思い自分のフロアの近辺まで連れて行く。その後、昼食時になったので新日本橋の近くにあるうなぎ屋さん(昔から好きで今でも時々行く店)に行くことにした。

 近頃は酒気帯び・酒酔い運転の取り締まりが厳しくなったが、昔のことでもあり、特に僕は多少の酒は気にせず飲んでいたので昼食についついビールを一杯。良い気分で店を出て駐車場から車を出した。その店は昭和通に面しており歩道を越えて昭和通に出そうとした時のことだった。

 歩道を低速度で走っている自転車がうかつなことに目に入らず接触。自転車の人は向こう側に倒れてしまった。怪我はなさそうだが自転車は傷がついたか?(まあそれぐらいの当たりだったのだが) 自転車の男は20代後半ぐらいで、やはり怒っていて無言ながら自転車を起こしながらこちらを睨んでいる。まずいなあ、大事にならないうちに早く自転車代払って示談で済まそう。と思って車をとび降りる。

「すみません! だいじょうぶですか。。。」

と声をかける。するとすごくすごくアンラッキーなことが起こった。何故かその直後にチャリのお巡りが2人、たまたま巡回していたのか、やって来てしっかり現場を取られてしまった!

「とりあえず近くの署まで来てもらいましょう。」

 署の近くに車を停めて小さな派出所程度の警察署に子供と一緒に連行される。子供は飴でも食べていなさい、と言われて待合室に。僕は事情聴取に。

 調査の質問が始まって5分くらい。

「あなた飲んでるでしょう?」

 やっぱ、ばれるよなあ。覚悟する。

「実は。。ビールを1本だけ。。」

「酒気帯びで事故起こしたら普通の会社とかだと懲戒免職なんだよ。」

「...」

 困ったなあ。

「とにかく被害者の人の聴取が終わるまでしばらく待ってなさい。」

 1人で小部屋に待たされる。横の部屋では被害者の自転車青年の事情聴取が行われているようだ。 まったくこんなことで本当に免職とかになったらかなり気まずいなあ。「すまん!」だけでは家族にもすまんだろうなあ。

 何分か待っていると、すごくラッキーなことが起こった。署の人が来て、

「どうも相手の自転車の人、あんたと同じ会社の人みたいだよ。話してみる?」

 何と! いくらうちの会社の社員が多いからと言って、休みの日の会社から近いところでもないところに、たまたま自転車で走っている人とたまたま駐車上から出てきた車の運転手が同じ会社だなんて! 

 自転車青年のところに行く。

「同じ会社なんだって? 部署はどこですか? SEなの? へえ、じゃあミッドレンジ・サーバーだね? いや悪かった、申し訳なかった。最上級の自転車買って弁償するから、云々かんぬん。」

という訳で自転車を弁償することで事なきを得る。いや、ほんとに危ないところだった。銀行口座を聞いてそれなりの額を振り込んで示談となる。さて事なきを得たその後の話としては下の幼稚園の子供の事である。この子はどちらかというと現金で母親派でありよく裏切られることが多いのだが。。。気まずい思いをさせたと思い声をかける。

「すまんなあ、S(下の子の名前)、怖くなかったか?」

「いや、別に。。。」

「まったくビールなんて飲まなきゃよかったなあ。」

「え、うん。。。」

などと帰りの車の中でぎこちのない会話をする。それが家に帰ったとたん、母親のところに駆け寄って、

「お母さん、今日はたいへんだったんだよ! お父さんがお酒飲んで運転して警察につかまっちゃって。僕はもう怖くて、怖くて、、云々かんぬん・・・・・」

う~む、これは殺すしかないな、この下の子供は。。。とこの時、心に決めたのであった。(似たようなことがこの後、この子と二人で旅行した時にももう一度。それはまた。写真はこの頃だったと思われる下の子供がミニ四駆に夢中の時代)

 とにかく、九死に一生を得て酒気帯びひき逃げ→懲戒免職は免れた事件であった。自転車青年はまだ弊社にいるであろうか? 

金曜日, 12月 01, 2006

保土ヶ谷駅乱闘事件を振り返る

 自分で思うのだが僕はどちらかというと我慢強い方だ。たいがいのことには、ぐっと我慢できるつもりでいる。ただ限度を超して嫌なことをされるとどこかでスイッチが入ってしまうようなのだ。

 総武線グリーン車ケンカ未遂事件(http://zacky-kohs.blogspot.com/2006/11/blog-post_11.html)を前に書いたが、電車での同じような事件があった。総武線事件に先立つこと10数年前で僕がまだ20代だったころだ。

 そのオジサンは新橋から乗ってきた。時間は22時ぐらい。僕は会社での仕事を終えて東京駅から横須賀線に乗り自宅の保土ヶ谷に向かっていた。座席は空いていなかったのでドアのそばに立っていた。オジサンは普通のサラリーマン風なのだがどこかでひっかけてきていてベロンベロンになっていた。ネクタイなんかもだらんとしているしワイシャツもズボンからはみ出ている。僕の立っている近くのてすりにようやくつかまり何とか立っているといった状況。前後左右に揺れっぱなしだ。

「ああ、ずいぶん飲んじまってるなあ」
と思いつつ、こちらも疲れているので目をつぶる。
 しばらくして話しかけてきた。

「にいちゃん、あんたまだ若いからわからないだろうけどなあ、、」
「はい?」
「会社ってえのはたいへんなんだぞ。」
「はあ。」
「みんな気楽に考えやがって。」
「・・・」
「こっちの苦労も考えろ、っていうんだ。」

 困ったな。からみ上戸かな。まあ、しょうがない。適当に相手でもするか。

「たいへんですね。」
「何がたいへんだってんだ。まったくわかってねえくせに。」
「・・・」
「まだ世の中のことわかってないだろ?」
「ええ、そうかもしれませんが。」
「そうだろう、そうだろう。」
「はあ。」

 車両かえるのも悔しいから、このままシカトを決め込むか。本でも読もう。僕はカバンから持っていた文庫本を取り出して読み始める。オジサンからは少し体の角度をずらす。

 オジサンはしつこい。まだ色々言ってくる。何か余程いやな事でもあってストレスがたまっているのに違いない。時々、つりかわに全体重をかけてブランとなりながら意識を失い、また復活すると話し出す。

 新橋から乗ってきてずいぶん時間が経つ。このオジサン、どこで降りるんだろう。早く降りて欲しいのだが。

 新川崎を過ぎた。まだ何やら言っている。
 横浜を過ぎた。
「聴いてるのか?にいちゃん。」
「・・・」
「何、かっこつけて本なんか読んでるんだよ。」

 酔っ払いなのでしょうがないと紳士な対応をしていた積もりなのだが裏目に出た。我慢しすぎてスイッチが入ってしまったのだ。
(殺そう,次の駅でひきずり降ろして殺すしかない。)
 自分の心の中に殺意が芽生えたのを感じた。

 保土ヶ谷駅についた。僕はおもむろにオジサンのよれよれになったネクタイを左手で掴んで
「降りろや。」
 とドアからひきずり降ろす。そのままホームに押し倒した。車両に残った人は、驚いてこちらを見ている。押し倒したところで、もう十分だ。酔っ払っているからしばらくホームに寝てるだろう。

 僕は走ると怪しいので何も無かったように早歩きで改札への階段に向かう。まったく不愉快な30分だったな。

 ここで誤算があった。
 オジサンは意外にもすぐ復活して僕が階段を上りきったころで後ろから大声で追いかけてきたのである。もう言葉にもならないことをワーワー言いながら走ってくる。
 どうしよう?
 ここで走って逃げると何かこちらが悪いみたいではないか?
 まあ押し倒しているのだから悪いのだが。早歩きを続ける。改札の近くで追いつかれてもみ合いになった。  

 オジサンは殴ろうとしてかかってくる。こちらは飲んでもいないので、楽に避けられるのだが、オジサンは転びそうになりながら怒鳴りながらさらにかかってくる。こちらは避ける。たちまちあたりは帰宅してきた乗客で人だかりとなった。人だかりに囲まれながらこれを続けると駅員が止めにはいった。
「どうしたっていうんですか?」
他の駅員が警察も呼んだようだ。パトカーが駅に到着する。警官が駅の階段を上ってやってくる。そしてオジサンと僕は駅の事務所に連れて行かれた。

 被害者を装うしかない。事情聴取を受ける。カッコ内は本心。

警官「どうしたんんですか、何があったか話しなさい」
僕「それがひどいんですよ。このオジサンがずっと絡んできて。(うそじゃないよなあ、もともと被害者なんだし)」
警官「ケンカじゃないのか?」
僕「一方的に因縁つけられて追いかけてくるわけですよ。(引きずりおろしたのは僕か)」
警官「殴られたりはしてないのか?」
僕「ええ、だいじょうぶです。(というか先に手出したのはこっちだよなあ)」

 この間オジサンは泥酔の上にハアハア息切れして言葉も出ない。

 結局、警察も駅員一同も僕に同情票を集め、
「わかりました、お帰りください。たいへんでしたね。」
 という話になった。

 「そうですか、まったく迷惑な話です。」
と善人ぶって僕は帰路についた。後ろを振り向くと例のオジサンは警官に羽交い絞めにされてパトカーに乗せられた。署で尋問を受けるのであろう。 まったく自業自得だよね。僕もその日は何も考えずに眠りについた。

 さて翌日の朝。冷静に考えてみると。。。

 確かに言葉の暴力は受けたが物理的にはこちらが手を出しているわけだし、それが知れればやばいかもしれないな。だいたいどこに住んでる人かもわからないし、関係ない保土ヶ谷で降りたということがわかれば不自然だ。オジサンが警察で事実を言えばこちらにお咎めがあるはずだ。

 僕は不安になってきた。
 すると、電話のベルがなった。

「保土ヶ谷警察ですが。昨日の保土ヶ谷駅での騒ぎに関連した○○さん(僕)ですね?」

 き、来た~!!

「お聞きしたいことがあるので署まで出頭いただけませんか?」

 や、やっぱり~!!

 僕は覚悟して署まで出向いた。刑法詳しくないけどちょっとした軽犯罪ぐらいにはなるかもしれんなあ。

 署に行くと巡査風の人に取調室のようなところに連れて行かれた。僕は覚悟をして巡査の言葉を待つ。すると巡査はこう言った。

巡査「昨日はたいへんでしたね。昨日暴力を振るおうとしていた人は保土ヶ谷の△△に住んでいる方で、昨日は事情聴取にも答えられない状況でしたが今朝電話がありました。」
僕「なるほど。」
巡査「それで昨日のことをとても反省しているようです。あなたも不愉快だったと思うのですが許してあげていただけますか? もしよろしければこの書類に署名をお願いします。」

 た、助かった~!!!!

 オジサンはまったく記憶を失っているらしい。しかもたまたま保土ヶ谷駅が最寄の人だったのだ。僕は顔がほころぶのを抑え眉間にしわを寄せて答えた。

僕「まあ、反省しているならしょうがないですね。私も迷惑を蒙りましたが、実害もないので結構です。」
巡査「そうですか。ご足労いただいてありがとうございました。」
僕「いえいえお仕事お疲れ様です。」
 などと言いながら早々に事情調査の合意書のようなものに署名をし、内心は命からがら一刻も早くと思いつつ署を立ち去ったのだ。

 大事に至らずに本当に良かった!

 さて僕はこの事件で、ある反省をして以後気をつけるようにしている。

A.同じ手を出すのであれば立ち上がれなくなるほどボコボコにするべし。
B.どうせなら警察署でもっとつけあがって慰謝料でも請求すれば良かった。
C.正直に言わないと良心の呵責があるのでこれからは何事も正直に報告しよう。
D.どれでもない。( その場合の反省点:                      )

さてそれは上のどれでしょう?

水曜日, 11月 22, 2006

六本木乱闘未遂事件を振り返る

 今いっしょに僕の片腕となって仕事をしているIのことだ。Iは僕より1年下の後輩だが人間味がありお客様や仲間からも人気があり、僕も仕事やプライベートの面で教えられることが多い。彼とは彼が入社した時から何年か同じ部門だったのだが、この3年程また同じプロジェクトで仕事をしている。Iと僕が若い頃(入社3~4年目ぐらい)の話。

 バブルの頃だった。仕事も忙しかったのだが、飲みに行く時はバカみたいに飲んだりカラオケ(当時はボックスではなくパブ)で歌ったりして遊んでいた。そんなある日。

 場所は六本木交差点から東京タワー方面に少し行ったあたり。その時一緒にいたのは当時8年上の先輩だったSさん(男)、同期のK(これは女性)、I(男)、それに僕。大人数でこの近くで飲んだ後でこのグループとなり二次会の場所を探していた。Iが「このあたりの知ってる店ちょっと探してきますよ。」と軽い調子で言って少し先を歩く。Kと僕が後から。Sさんはお酒はあまり強くないのでかなり酔ってるらしく、やや千鳥足で少し後を歩いている。このSさんという人は極めて温厚で人が良すぎるぐらい良く虫をも殺さぬ優しい人だ。

 Iは鼻歌を歌いながら先を歩いている。そのさらに先に10~15人ぐらいの会社員のグループが歩いていてIは早足で一人で歩いているのでそのグループに追いついた。するとおもむろにIはそのグループの一人に後ろから蹴りを入れ始めた。
僕「あれ!I、知らない奴に蹴り入れてない?」
K「本当だ!蹴ってる、蹴ってる!」  
 蹴られた奴は当然怒り出して、「何すんだよ~!」、という感じでIと揉め出した。これはまずい!僕とKは現場に駆け寄る。悪いのは圧倒的にこちら。相手は人数も多い。非常に不利! 僕は走りながらどうしようか考えた。「しらばっくれて、逆ギレするしかない!」

 追いついてこう言った。以下カッコ内は本心。

僕「こら~!何してんだおまえら、うちの人間が何かやったとでも言うのか!(確実にやってるよなあ)」
蹴られた人「いきなり、蹴ってきやがったんだよ!」
僕「バカか。知らない奴をいきなり蹴るサラリーマンがいるか!(いるいる)」
蹴られた人の仲間が気づいて「どうしたんだ、何揉めてるんだ」
蹴られた人「こいつがいきなり蹴りやがったんだよ!」
僕「何、因縁つけてんのか、何でお前らを蹴らなきゃいけないんだよ。(いや、ホントになんで蹴ってるんだろ)」

 この時千鳥足のSさんもあわててこの場に追いついた。そしてこの虫も殺さぬSさんが、何と、
「こら、お前ら、いい加減にしろ!文句あるのか!」  
 と大声で顔を真っ赤にして怒鳴ったのだ! SさんはIが蹴りを入れている瞬間は見ていないのだ。ほんとに僕らが他のサラリーマンの集団に因縁をつけられていると勘違いしたのだ。
 僕らはそれに仰天してしまった。Sさん、いや、悪いのはこっちなんだけど。。。。

 この時に蹴られたのは一人、このサラリーマン集団の他は蹴られたところを見ていない、僕とKは知ってるが逆切れ、Sさんは知らなくて本切れ、という状況。これが幸いした。
 向こうの集団の蹴られた人以外の人が、
「そうだよなあ、いきなり蹴ってくるわけないよなあ。」
「お前の勘違いじゃないの?」
 と蹴られたことを疑い始めたのだ。蹴られた人は、もう真っ赤になってしまって、
「ホントだよ!ホントに蹴ってきやがったんだよ!」と訴える。
「もういいじゃないか、きっと勘違いだよ。」と諭されて、
「いや、ホントだ!ホントだってば!あわっ、あわあわっ。」と言葉にもならない。

 こちらはここぞとばかり「まだ、言ってんのか、このやろう!」などと追い討ちをかけるものなので、剣幕に押されて、とうとう先方が謝りはじめた。「いや、こちらの勘違いだと思うのでもうよしにしてください。」 ・・・僕らは、それではしょうがないとばかりに睨みながら頷いて立ち止まったまま、集団が歩いて行くのを見守る(たのむ!早く去ってくれ!)。

 という訳で蹴りは一方的に入れる、つまらぬ大ゲンカにはならなくて済む、口ゲンカでは勝つ。これは戦勝祝いだね、ということでその後は4人で飲み直したのだ。Sさんに真相を言うとショックだと思ったのでSさんには言わない。たぶんすごく酔っていたので記憶は無くなっていると思われる。僕らもその後なぜかこの時の話はお互いすることがなかった。

 このIと3年前に一緒に仕事をすることになって最近もよく飲んでいる。ある時、ずっと聞いてみたかったのでこう聞いてみた。
 
「I、何であの時、急に知らない奴に蹴り入れ始めたの?」

 こんな答えが返ってきた。
「その時は蹴りたい気分だったんですよ。」

百万遍ハンドル固定事件の真相

 20年も前の古い話だが、僕が当時学生のMが買った中古のジェミニを壊しその人は金に困って人生を僕に狂わされたという話が通説になっている。まあ面白い話なのでその話が出るたびに僕も否定はしていない。「そうやの~。そんなこともあったのう。」(注:学生時代を京都で過ごしていたため、この頃の仲間とは関西弁で話す)と返したりしている。だが真相はそうではないということを皆さんに(大概の方は関係ないが)知ってもらうために書いておきたい。

 確かに僕は運転にそんなに節操のある方ではない。また車の事故も起こしたことが無い訳でもない。自分で初めて買った中古の車は酒酔運転で山道の石垣にぶつけて廃車にしている。その時助手席に乗っていた後輩はフロントガラスに頭をぶつけて2秒程気を失っていた。気付いたとたんにあせったらしくこう言った。「あっ、ぶつかったんですね。どれぐらい気を失ってたんやろ?」と言うので車を壊してしまったことよりもその状況が面白かったので、「そうやの~。かれこれ2,3時間は経ったかもしれんなあ。」と言うとその後輩は真剣にあせって頭をおさえ、「ええっ、そんなに! 大丈夫やろか!」と心配していた。

 さてMの話。MはギタリストでFoul Playersというバンドで知り合った(学生時代の音楽生活を想う参照http://zacky-kohs.blogspot.com/2006/11/blog-post_17.html)。ある日、彼は中古のジェミニを買ってかなり嬉しかったらしく僕の寮に来て「車買うたんですよ。飲みまっしょうや。」 と言うので、その買ったばかりの緑のジェミニに乗って百万遍(京都の今出川通りと東山通りがぶつかる交差点)の居酒屋に飲みに行った。 この頃は(実はつい最近までそうだったのだが)車だろうが何だろうが際限なく飲んでいた。この日も二人でもうご機嫌になるまで飲んでいてもう時間は3時か4時ごろになっていた。

 そんな状態だったので店を出てまずその辺にあるどこかの店の看板をおもむろにかつぎ、ジェミニのトランクに入れる(当時酔っ払うと看板を取ってくる癖があり、寮の僕の部屋はネオンの看板でいっぱいだった。これもまた別途書くことにする)。そして二人でジェミニに乗り込む。どこかに行こうかという話にでもなったのか車のエンジンをかけて走り出させたのである。ドライバーはM、僕は助手席に。  3時か4時かの真夜中なので他に車はほとんどない。Mは走り出すとまもなくまっすぐの道でハンドルを右に切り始めた。Mは「ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ」というような奇声をあげている。

僕「あほ、危ないっちゅうねん、ヒッ、ヒッ、ヒッ」、
M「だいじょぶですやん、ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ」、
僕「せやから、ぶつかるっちゅうねん、ヒッ、ヒッ」、
M「かまいませんわ~、ヒャッ、ヒャッ」
僕「あかんっちゅうに、ヒッ、ヒッ」、、、、
 僕はMのにぎるハンドルを左に戻そうとする。Mはそれを右に回そうとする。僕は対向車線に行かないように左に戻す。Mは負けじとハンドルを右へ、僕は左へ。

ガッシャ~ン!

 というようなことを続けているうちに僕の力の方が勝ってしまって車は左側に止まっていたトラックにぶつかったのである。

 ありゃ、やっちゃった。僕らは朝までジェミニの中でトラックの持ち主が現れるのを待ち、持ち主にお詫びして然るべき弁償をすることを約束した。その後で僕は「ほんまに俺がハンドル戻してなかったらもっとえらい目に会っとったやないの。」と言ってそれきりにしてしまった。

 その後、Mは車を廃車にしたらしく、また弁償のためのお金をしばらくバイトで稼いだらしくえらく苦労したという話を後から聞いた。
 その後流れた噂は「○○さん(僕)がMに酒を飲まして運転させたあげく助手席に乗ってハンドルを固定したらしい。それで自爆事故を起こしたようや。まったく相変わらず○○さんはめちゃくちゃしよるなあ。」。(まあ僕がこのように思われがちな学生だったことは否定しないが)
 まあこれが今でも通説になっているので冒頭いったように僕も面白おかしく肯定しているわけだ。

 さて僕が人の車を壊して人の人生を狂わしたなんてことはなかったのである、と思って書き出したのであるが書いてるうちにさてどうだったのだろう、という気になってきた。僕がハンドルを左に戻してなければもっとひどい事になっていた、とは思うのだがやっぱり共犯だったのかな?どっちかというと加害者? すまん、M!来年会う機会があるから話してみよう。

土曜日, 11月 11, 2006

総武線グリーン車ケンカ未遂事件

 2年も前の話だけれど登場人物やストーリーが何となく昨今の世の中の示唆を含むような気がするので忘れないうちにお話しておきたい。

 夏のある日の昼のこと、千葉での仕事のミーティングを終えて別のミーティングのために蒲田に移動する途中の話である。僕は蘇我という駅から総武線の快速に乗り、疲れていたので品川までグリーン車でゆったりと小旅行を楽しむことにした。

 千葉でのミーティングが長引いたために蒲田のお客様先オフィスに着くのは予定よりも若干遅れそうだった。お客様にも社内にも出席予定を伝えていたため遅れることをお詫びするために携帯電話で連絡を取ることにした。僕はグリーン車の2階の前から5列目ぐらいに自分の鞄を置き、グリーン車のデッキに行って会社の人に電話をかけることにした。僕以外にもう一人デッキで電話をしている人がいた。まだ蘇我駅を出発するには1~2分の時間があった。携帯電話で会話をしていると、突然大きな声で怒られた。「何を車内で電話してるんだ、まったく何を考えている!」と一人の老紳士がデッキまで来て叫んだのだ。僕は(電話をしていたもう一人も恐らく)びっくりして会話を早急に終え席に戻った。

 老紳士は同じ車両の2階の最前列右側に座っており、僕が自分の席に戻った時も睨み付けて「まったく最近のものは」というようなことをはき捨てていた。確かに総武線のグリーン車はデッキと客席の間にドアがある訳ではないので、まあマナー違反ではあろう。それにしても席で話をした訳でもないので厳しいジーサンだなと思いつつ席についた。

 その後、電車は駅を出てすぐ直後のこと。件のオジサンのすぐ後ろに座っていたギャル風の女性の携帯がなった。ギャルは席に座ったまま携帯を取りギャル風の声で「もしもし~、わたし~、なあに~?」と始めたのだ!当然のごとくジーサンは怒り狂った。いきなり立ち上がった。「こらあ!これが見えないのか!(これとは車両の前の壁に貼ってある携帯電話禁止のポスター) そういうことだ~!」と。ギャルは「す、すみません。。」とあわてて携帯を切る。ジーサンは座ってもまだぶつぶつと小言をいっていた。まったく!このギャルはさっき僕のことをわざわざデッキまで来て怒っていたのを見ていなかったのだろうか?その時にいたはずなのに。当然の結果じゃないか。おバカなギャルめ。

 その後、千葉駅で何人か人がグリーン席に乗り込んできた。その中にひとり色黒のがっしりしたサーファー風のニーチャンがいた。ジーサンと同じ最前列の左側(オジサンの逆側)に座った。僕は何かいやな予感がした。ただし疲れていたのですぐに眠りに入ってしまった。

 なにやら騒がしい声がして目が醒めた。予感が当たったらしい。ニーチャンはジーサンのいる右側に席を移動してジーサンににじりよっている。「何を生意気抜かしてるんだよ、このジジイ。」、「私は当然のことを言っているだけだ。君のような人にジジイと呼ばれる筋合いは、」、「何だと、てめえ、殴られたいか」というようなやり取り。ジーサンはだんだん声がか細くなりたじたじと。やはりな、と思った。恐らくニーチャンが携帯で電話をし始めてジーサンが注意したのだろう。

 車内の人はというと誰も反応もせず、見てみぬふりを決め込んでいるようだ。僕はカチンと来た。ジーサンを助けるしかないな。さっきうるさく注意された小面憎いジーサンだが、まったくこの国の人々の無関心、ことなかれ主義といったら、許しがたいね。僕は立ち上がって最前列まで言ってニーチャンの左肩に後ろから手をかけてこう言った。「あんたが悪いんじゃないのか。車内で携帯使ったんだろうが。」(実は僕は寝ていたので見た訳ではない、でも否定しなかったからたぶんそう) するとニーチャンは立ち上がって「何だとう、何口出してんだ、オメーは!」と。ありゃ、このニーチャン思ってよりデカイのね、こりゃケンカすると負けちゃうなあ、と思ったがもうこうなっては引くわけにはいかない。弱みを見せたら負けだ、とことんやるかとスイッチが入った。以下、会話とカッコ内は本心。

「生意気に口出すんじゃねえよ、引っ込んでろ、コラ」
「お前が悪いから悪いと言ってるだけだろうが。(いきなり殴られたら痛いだろうなあ)」
「それよりテメエ、今俺のこと殴ったろう、腫れてきたじゃねえか、どうしてくれるんだ!」注:さっき肩に手をかけたことを指す。
「触っただけで腫れるなんてお前体でも弱いんじゃねえのか。(あっ、たち悪~っ、因縁つけてきたし)」
「ふざけんな、どうなるかわかってんだろうな!」
「いいから周りに迷惑だから座ってろ、お前。(誰か加勢してくれないもんかな、まったく)」
 至近距離にいると一触即発のため僕は自分の席に戻る。ニーチャンも追ってはこずに席に座る。この後自席に座ったままで。ニーチャンはこちらを睨んでいる。
「ただで済むと思うなよ、コラ。」
「四の五の言わずおとなしくしてろ。(早く車掌かなんか来てくれないかな)」
・・・

 この時、別キャラ登場。気が付かなかったがこの車両に外人が一人乗っていた。人の良さそうな中年の白人、やや肥満。
「ケンカ、イケナイデスネ。ワタシ、シャショシャンヨンデキマス。」
 助かった~。早く第三者に入ってもらわないとホントにケンカになっちまう。外人はヒョコヒョコと通路を歩き前の車両方面に車掌を探しに。その後もニーチャンとのやり取りは続く。早く来てくれないかな、車掌さん。
 外人が戻ってきた。やはりヒョコヒョコした足取りで。
「シャショシャン、イマセンデシタ。」
 こ、この能無し外人!誰でもいいから連れてこいよ!(失礼、ミスター!この時はそれ程せっぱつまってたのです。)

 このあたりまで寝起きから一発触発状態で興奮していたためいったいどこの駅を通過してるんだかわからなかったのだが、どうも次は東京駅らしかった。件のジーサンはニーチャンにやられて気落ちしていたのか、僕とニーチャンのやり取りには口を出さなかったのだがここでいきなり立ち上がってこう言った。
「皆さん、良かれと思って言ったことですが結果的に皆さんに不快な思いをさせてしまいました。申し訳ありませんでした。それでは失礼します。」
 マジっすか。ジーサンのために体張ってるというのに降りちゃうの?僕はどうなる。するとその後、その車両に乗っている客全員が三々五々立ち上がり東京駅で降りようと席を立とうとするのだ。東京駅で降りる人も多いだろう。でもひとりぐらいその先のに行く人もいたのでは? みんなとばっちりを蒙るのが嫌なのだ。そしてニーチャンはというと、どうも行き先がその先であるらしく席に座ったままだ。僕の行き先は品川。まずい二人だけになったら間違いなくケンカになる。悔しいが僕もこの駅で降りた方が得策か。

 ニーチャンのいる側に進んで席の近くでこう言った。
「オレはここで降りるがまだ文句があるなら降りて話つけるか?(そろそろ面倒だと思ってくれないかな、まあ降りられてもホームでもめれば人が集まってくるだろうから、今よりずっとまし)」
 ニーチャンはそれ程悪人ではなかったらしい。
「わかったよ。俺が悪かったよ。もういいよ。」と不機嫌ながらも言ってきた。
「もういいってゆうならこっちもいいよ。(あ~!良かったあ、助かったあ、早く降りよ)」
 東京駅を降りて、本当の行き先は蒲田なので乗り換えなきゃ。急いで階段上がろう。あ~命拾いした。この年で会社員でケンカになったらエライことだった。

 話はだいたいこれでお終い。めでたし、めでたし、なのだがもう少しだけ続きがある。

 階段を10段ぐらい上がったところで車両のあたりからさっきのニーチャンの怒鳴り声が聞こえる。ホームにいた駅員と揉めてるらしくて「しつこいな、こっちは謝ってるじゃねえか!」などと言っている。駅員の近くにさっきの外人が。どうも外人がホームに降りてそのへんの駅員に通報したらしい。ニーチャンは僕が駅員に言ったと思っているのか。駅員も正義感の強そうなオッチャンだ。
 ここでもう逃げ去っても良かったのだが、もうここまで来ればもののついでだと上りかけていた階段を引き返した。駅員さんに、
「いや、もう話はついてるんですよ。何でもありませんから。」
 ニーチャンは座席に戻り、これでやっと話は本当のお終い。ケンカ未遂で終わって本当に良かった!