ゴルフが全然うまくならないのだが、スコアの自己ベストが出たら、その日を「人生最良の日」と呼ぶことに決めている。
場所: 神奈川県 小田原城本カントリークラブ
スコア: 99 In:48 Out:51
一緒に回った人: J(弟)、Kさん(弟の妻)、S(下の子供)
次の目標:OBを出さない
あらゆる状況を楽しんで生きて行きたいと思います。昔の話も多いのですがぼちぼち更新中。Facebookからの友達申請もお待ちしています。 http://facebook.com/Kohsuke.OZAKI







ふとしたことである事件を思い出した。これに関しての誤解を解くべき時が来たように思う。
ある夏の夕方だった。その日は急に料理をしようと思い立ちその日の晩御飯を作ることにした。そこで駅の近くにあるスーパーマーケットに向かった。料理といっても何にも出来る訳ではないのだがスパゲティを作ることにしてスーパーで材料を探した。
僕は一つのことにかなり没頭する性質なのだが、買い物中は何をどうやって作ろうかと頭がいっぱいだったようなのだ。僕は買った材料を抱えて家に向かった。
僕はまず、 スーパーを出て
道を渡って歩道を歩く。
そして公園の前を通過。
さらに道沿いのマンションの入り口まで何人かの近くの住民とすれ違う。
次にマンションの入り口の鍵をあけ、自動ドアを通過。
エレベータに乗る。
降りて自分の部屋まで廊下を歩く。
自分の部屋の前に着き鍵を取り出そうと右のポケットに手を入れる。
無いので、さて左のポケットかと左手で持っていた、さっきスーパーで買ったものを右手に持ち替える。
すると、僕が右の手に持っているものは、、、
「うわー!!!!」
僕は思わず叫びそうになった。僕が右手にしているものは何とスーパーのカゴでそこには食材がそのまま入っていたのである。僕はまだスーパーの中にいるのか!? 帰り道に見た風景はすべて幻想だったのか?
いやそうではない。 あろうことか、僕はスーパーからそのままカゴを持って出てきてしまい、スーパーを出ても気付かず、道を歩いても気付かず、人とすれ違っても気付かず、マンションに入っても気付かず、エレベータに乗っても気付かず、自分の部屋の前でカゴを左手から右手に持ち替えるまで気付かなかったのだ。
幸いなことにカゴの中にはレシートが入っていたので支払いは済ませたようだ。没頭していたのでその位記憶が曖昧なのだ。カゴは記念にしばらく家の台所に置いておいたがしばらくしてそのスーパーに返しに行った。
帰り道にすれ違った近隣の人に万引きと誤解されて通報されたり、頭のおかしな人と(これは誤解ではないのだが)通報されなくて本当に良かった。それは僕の日頃の品行が良かったという理由であることは間違いない。 もっとも、まったく悪気の無い顔をして歩いていたはずなので見た人もかなりのうっかりものと思ったのかも知れないのだが。。。


・・・・・・・・・
実はあまり憶えていないのである。理由はかなり酔っていたからだ(あまり珍しいことではないが)。その日も一気あり(いまだに我々はこの文化、ちなみに流行語大賞「いっき」は入社した1985年)、スピーチありで散々飲んでいた。店は座敷であり、大勢で飲んでいる喧騒の中でM平は何人か離れた席にいた。その時どういう話をしていてこの事件になったかはさすがに気になったのでその時その場にいた人に聞いてみたのだが皆泥酔しているためあまり覚えていない。ただ、何となくはこんな話らしい。
M平と他の何人かと何か仕事の青臭い話で議論をしていた。ところで僕は酒の席で真面目に仕事の議論をするのが実はあまり好きではない。感情・感覚の話は酒の席でも意味があるのだが、理論的な話は何の進展もないからである。そこで「そういう考え方もあるね」とか「まあ細かいことはいいんじゃないか」などと流すことにしている(仕事の時はもちろんちょっと違うが)。その時は何かM平が青臭い議論をふっかけていて先輩にそれは違うんじゃないの、的な話をしていたらしい。僕はあまり愉快ではなかったのだがM平を責める訳でもなく「まあそういう考え方もあるかもしれないけど」などと流していたらしい(何度も言うが憶えておらずその時近くにいたKの後日談。Kも細かくは憶えていないのだが)。
憶えているのは次のシーンからである。
M平が「kohsさん、YesかNoかはっきりしてください」と言う。
僕はその一言でキレてしまう。 「M平、ちょっとこっち来い!」
M平はやむなく移動して僕の横へ。
僕は座ったまま右手でM平の胸ぐらを掴んで畳の上に押し倒す。座敷のテーブルの角がM平の頭の斜め上にある。
そのまま右手で近くにあったビール瓶の口の部分を持って振り上げる。
(ここが大事なのだが当然ビール瓶でM平を殴ろうと思った訳ではなくテーブルの角のところまで振り下ろして寸止めをしようというパフォーマンスだったのだ。いやいずれ普通の社会人の常軌は逸しているのだが。)
ところが酔っているためにビール瓶は空中で手を離れる。
ビール瓶はそのまま1列テーブルの先を越して座敷の窓にある障子まで飛んでいく。
多少ビールが残っていたらしく障子にビールの跡を残し瓶はテーブルの向こうに落下。
僕の手はM平の顔の真上で止まる。
その後、何秒かM平はおびえた顔をして僕とテーブルの間で横たわっている。
僕は「まあ、いいよ」(何がまあいいんだか)と言ってM平は席に戻る。
これが新入営業社員殺害未遂事件の真相なのである。つまり当然殴る積もりはなく、ビール瓶が途中ですっぽ抜けなくてもM平が殺されることは無かったのである。
その後、M平は先輩に諭されて「お前は今日は帰った方がいい」ということになり、「失礼します」と言って帰っていった。その後はその話題にはあまり触れることなく、その「五味鳥」での宴会を終わり2次会、3次会といつものヘビーな飲み会が続く。
さて翌日だが、朝起きてこの事件を思い出し、M平もさぞ怖い思いをしただろう、と彼のオフィスに顔を出す。
「おお、昨日は悪かったなあ。殺す気はなかったから悪う思わないでくれ。」などと会話していると、営業部ではちょっとした話題になっていて近くにいた営業部長が心配そうに近づいてきて「激しい飲み会だったらしいね。大丈夫なのか。」などと声をかける。
それから何ヶ月かしてM平が会社を辞めるという話を聞いた。理由は彼は大学院出で父親も教授か何かなのだが、やはり学問の道に進みたいので卒業した大阪の大学に戻るというものだった。これが「会社の先輩(僕)に飲み会で殺されかけたので退社」という話になったものである。
いや、元々企業で社会生活を営むには少し厳しかったのを本人も気付いたのだろう。「殺害未遂事件」が何らかの要因になったとは思っていないのだが、もしそうだとしても本人にとっては良かったに違いない。
冒頭の腱鞘炎に関してだがビール瓶をにぎってテーブルの角に持っていく間に筋を違えたらしく、しばらく痛かった。この何週間はキーボードも叩けず、ピアノも弾けず。
さて、これが「新入営業社員殺害未遂事件」の真相なのであるが読んでいただいた皆様はどのように感じられただろうか?
未遂事件の顛末に関して
A.事の顛末は納得性があり自分でもそうするだろう。
B.殺すつもりはなかったとしてもあり得ない行動でありM平が殺傷された可能性はあったのではないか?
C.絶対に殺すつもりだったのを美化して書いているに違いない。
M平退社に関して
A.M平が会社を辞めたのは彼自身の問題として当然の帰結である。
B.M平退社とこの事件は何らかの因果関係があると思われる。
C.M平は明らかにこんな恐ろしい会社にはいられないと思い退社している。

熊野寮外観(HPより)
自転車青年のところに行く。
「同じ会社なんだって? 部署はどこですか? SEなの? へえ、じゃあミッドレンジ・サーバーだね? いや悪かった、申し訳なかった。最上級の自転車買って弁償するから、云々かんぬん。」
という訳で自転車を弁償することで事なきを得る。いや、ほんとに危ないところだった。銀行口座を聞いてそれなりの額を振り込んで示談となる。さて事なきを得たその後の話としては下の幼稚園の子供の事である。この子はどちらかというと現金で母親派でありよく裏切られることが多いのだが。。。気まずい思いをさせたと思い声をかける。「すまんなあ、S(下の子の名前)、怖くなかったか?」
「いや、別に。。。」
「まったくビールなんて飲まなきゃよかったなあ。」
「え、うん。。。」
などと帰りの車の中でぎこちのない会話をする。それが家に帰ったとたん、母親のところに駆け寄って、
「お母さん、今日はたいへんだったんだよ! お父さんがお酒飲んで運転して警察につかまっちゃって。僕はもう怖くて、怖くて、、云々かんぬん・・・・・」
う~む、これは殺すしかないな、この下の子供は。。。とこの時、心に決めたのであった。(似たようなことがこの後、この子と二人で旅行した時にももう一度。それはまた。写真はこの頃だったと思われる下の子供がミニ四駆に夢中の時代)
とにかく、九死に一生を得て酒気帯びひき逃げ→懲戒免職は免れた事件であった。自転車青年はまだ弊社にいるであろうか?
