水曜日, 10月 29, 2008

28才会社員 女子トイレ不法占拠事件の真相

ふとしたことである事件を思い出した。これに関しての誤解を解くべき時が来たように思う。


会社に入って何年目かの頃であった。当時は北関東のあるお客様の仕事をしていて上越新幹線で移動することが多かった。上越・東北新幹線が東京駅までつながっておらずに東北の玄関、上野駅から出ていた頃だ。


その日は仕事が終わり帰途につくところで新幹線から上野駅のプラットフォームに下りて在来線に乗り換えようと階段をおりようとしたところ。。。


突然激しい便意を催したのだ。これはまずい。階段を下りてトイレを探す。キョロキョロ。


あった! 遠くの方にトイレの標識が見える。小走りで向かう。そしてトイレに。大の方のブースに入る。助かった! これで便意の方は解決した訳なのだが?



先程からトイレに人が入ってくる足音が聞こえるのだが、どうも様子がおかしい。入ってくる人は皆、大の方に。しかも入ってすぐに水を流す。洗面所で手を洗っている時間が妙に長い。


そのうち連れで入ってきた二人が会話を始めた。

「○△○△」
「○△○△」


僕(ブースにて)「。。。。。。。。。。。。」


何と女性の友達どうしが男子トイレの中で話しているではないか!


いやそうではない。 あろうことか、僕は急いだあまり女子トイレに入り、入っても気付かず、大のブースに入って用事を足し、他の女性が入ってきてもさらに気付かず、この会話を聞くまで気付かなかったのだ。


これは困ったことになった。駆け込んだ時にはたまたま洗面所に誰もいなかったということか。しかし男性用トイレ(小)が無いことにもまったく気付かないとは。。。。


これは待つしかない。誰もいなくなるのを待つしかない。入った時も誰もいなかったのだ。すぐにチャンスは訪れるはずだ。


待った。随分待った。長いこと待った。どうも入った時のタイミングはかなりレアだったらしい。乗降客の多い上野の女子トイレは人が絶えることはなかった。


このままだと終電が終わるまで待つしかない。待ったとしても、それで出て駅員に見つかったら? そうすると、これは女子トイレに数時間居座り続けた変態ということになるではないか!


僕はとうとう諦めた。出ることにしたのだ。


「あー、すみません。間違えたんです。いや、ホントなんです。すみません・・・・・・」何だかんだ謝りながら走って出た。トイレから駅の通路に出た瞬間、女子トイレから爆笑が聞こえた。


その後は幸いなことに特に事件にもならずにすんだ。本当に間違えたということを疑われずに女子トイレ侵入そた変態として訴えられなかったのは僕の謝り方が誠意に満ちていたものであったという理由であることは間違いない。 いや、顔に「うっかりもの」とでも書いてあったのか???

(タイトルの年齢は正確ではないが上越新幹線の東京駅開通1991年より推測)