木曜日, 7月 11, 2013

千葉市街串焼きや『福耳』での乱闘事件に関する情報

 彼が赤の他人を殴ったのは6年前のことらしい。

 場所は千葉市街の富士見町にある、福耳という店だ。彼が千葉の仕事を離れる時で送別会を何度もやってもらった訳なのだがその送別会の何回目かのことだ。

 その店は1階はカウンター、2階はテーブル、3階は座敷の飲み屋で僕は結構気に入っている。彼の送別会はその店の3階で行われていた。その店のトイレは2階にしかなくて彼は宴会の途中で2階のトイレに行った。

 以下は彼の弁なのでどこまで信じていいかはわからない。が恐らく事実だろう。

 彼がトイレに入ると外からバンバンバンバン叩く音がした。入ったばっかりだというのに。その上、若い男の声で「お~い、何やってんだよ、早く出ろよ。」、「いつまで入ってんだよ、お前は。」と極めて失礼な罵声が与えられたらしい。彼は2秒で判断し、小用がすんだらそのトイレの外にいる男を殴って殺そうと決めたらしい。

 恐らく30秒ぐらい後の話だと思うが、外の男の罵声は続いていたが、彼はトイレのドアをバーンと空けて目の前にいる男のボディにパンチを入れたらしい。その若い男は倒れてこう言ったらしい。「な、何するんですか、いきなり。やめてください。」

 彼は「何が、何するんですかだ。ちょっと来い。」と言って倒れた男の胸倉をつかんで2階のテーブル席の通路に引きずり出したらしい。

 「立てや、おまえ。」と彼は左手を自分の左目から15センチぐらい先に、右手を右頬につけて左足を前にファイティング・ポジションを取ったらしい。若い男は明らかに怯えていて通路に倒れていたということだ。2階のテーブル席は客で満席で全員言葉を失ったらしい。

 その瞬間に、その若い男と一緒に飲んでいた3人ぐらいの男が何やら言っているのが聞こえたらしい。「いや違うんですよ。あいつがドンドン叩いていたのは連れが入っているトイレで。」

 彼はその一言で自分の勘違いに気がついたらしいが、ファイティング・ポーズをくずさずにその若い男を睨みつけていたらしい。

 その時に福耳の店長、これがとてもできた人で彼とその倒れている若い男の間に入って土下座した。「お客様、私に免じて許してあげてください。この通りです。」と卒なく床に頭をこすり付けている。

 彼はようやく拳を下ろし「わかった。これまでにしておく。」といい、その若い男と一緒に飲んでいた男たちのテーブルに行ってこう言ったらしい。「俺は3階で飲んでいる。何か文句があれば3階に来てくれ。」

 3階の送別会の席に戻り、会社の同僚のIにこのように漏らしていた。
「I、おれ、下で人を殴っちまった。」
「そうですか、やっちゃいましたか。」
「でも右手の小指の付け根のところがかすかにすりむけているから、いい打ち方のパンチだったんだと思う」(訳注:えっ、そこ?)

 その後、何故か下の被害者のグループは来なかった。彼がもう一度トイレに行ったらそのテーブルには誰もおらずあの後に帰っていたらしい。


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さて彼の勘違いだが、、、、

 その2階のトイレは2つ並んでいて、彼が入っていたトイレとは別のトイレにその若い男との友達が泥酔して入っていたらしく、若い男は別のトイレのその泥酔している奴に罵声をかけていた。それを自分に対してだと思って彼は暴挙に出たわけだ。

 前述のように彼はそれを途中で気づいたらしいのだが、上げた拳を下げることができなかった、とのことだ。

 警察沙汰にもならず被害者も復讐にも来ずにすごすごと引き上げた訳なのでハッピー・エンドと言わざるを得ないが、僕はいつか彼にそれなりの因果応報があるものだと思っている。